「永代供養ってなに?」
「永代供養は費用が安いと聞くけど実際は?」
「永代供養」という言葉自体は知っていても、具体的な供養方法までは知らない人が多いですよね。永代供養なら、お墓を建てるのが難しい人でもしっかりと供養を受けられます。永代供養の方法によっては室内で管理してもらえるので、天気に左右されずに参拝もできます。
そこで今回は、永代供養にかかる費用の相場について解説します。永代供養を利用するメリット・デメリットについても解説するので、永代供養を検討している人はぜひ参考にしてください。
目次
永代費用を選ぶメリット・デメリット
ここからは、メリットとデメリットを解説します。永代供養についてなんとなくは知っているけれど、どのようなメリット・デメリットがあるのまでは知らない方が多いですよね。自分に合った供養方法を選ぶためにも、メリットだけなくデメリットも把握しておきましょう。
永代供養を選ぶメリット
メリットは、主に以下の4つです。お墓を選ぶときは、維持や管理にかかる手間なども確認しておく必要があります。あとから「選ばなければよかった」とならないためにも、希望に沿った供養方法かどうかを確認しておきましょう。
お墓の維持や管理の手間がかからない
一番のメリットは、お墓の維持や管理の手間がかからないこと。一般的なお墓は、家族がお墓参りや手入れしなければ荒れてしまいます。定期的にメンテナンスや掃除をしないと、綺麗な状態は保てません。
しかし、永代供養の場合は、管理者や住職などがお墓の手入れを行います。家族による手入れが必要なく、お墓参りをしてくれる人がいない方でも安心して利用できます。後継者を用意する必要がないため、後継者に関することで親族とトラブルになる心配もありません。
「自分の子どもにお墓のことで負担をかけたくない」と考える方からも多く選ばれています。特に子どもが結婚して遠方に住んでいる場合は、お墓参りが負担になるのではと考えてしまいますよね。このように、身寄りがいながらも負担をかけたくないという理由から、永代供養を選ぶ方も増えています。
一般的なお墓に比べて費用が安く抑えられる
一般的なお墓に比べて費用が安く抑えられる点も魅力的なポイント。永代供養の場合は、墓石を購入する必要のないケースが多いです。一般的なお墓を購入するのに必要な費用の約6割を占める墓石費用がかからないため、費用をかなり安く抑えられるでしょう。
お墓を契約するときにかかる初期費用やお墓の維持にかかる維持費用も、一般的なお墓と比べると安い場合が多いです。そのため、できるだけお墓に費用をかけたくないと考えている方は検討するといいでしょう。
宗教や宗派を問わずに利用できる場合が多い
宗教や宗派を問わずに利用できる場合が多いのもメリットのひとつ。一般的なお墓の場合、お墓を建てる霊園や寺院の檀家になるように求められることが多いです。一方、永代供養の場合は、宗教や宗派に関係なく受け入れてもらえることがほとんどです。
檀家になるための入檀料を支払わずに済むので、費用の面から見ても負担が少ないでしょう。近年は、「仏教であれば宗派を問わない」としている場所だけでなく、キリスト教や神道など、仏教以外の宗教を信仰している方でも利用できる永代供養も増えています。
生前に予約しておける
近年、生前予約が可能なお墓が増えていますが、永代供養も生前予約が可能です。お墓がなく供養方法を決めていない場合、残された家族はお墓の種類や契約する霊園・寺院など、多くのことを決めなければなりません。
葬儀の準備だけでなくお墓の準備も必要になるため、余裕をもって検討できない場合も多いでしょう。しかし、生前に予約を完了しておくことができれば、必要になったときに家族にかかる負担を大幅に減らせます。自分が入るお墓を準備しておけば、没後の不安も解消できるでしょう。
永代供養を選ぶデメリット
続いて、永代供養を選ぶデメリットを解説します。デメリットは主に以下の4つです。あらかじめ確認しておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう場合があります。後悔なく自分の希望に沿ったお墓を選ぶためにも、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
一度合祀すると遺骨を取り出せなくなる
一度他の人の遺骨と一緒に埋葬すると遺骨を取り出せなくなるのがデメリット。合祀墓と違って埋葬時に合祀されるわけではありませんが、一定期間が経つと合祀される場合があります。一度合祀すると他の人の遺骨との区別がつかなくなるため、取り出せなくなるだけでなく、他の場所に移すこともできなくなります。
そのため、一定期間が経過して合祀のタイミングを迎えた時は「合祀をしてもよいかどうか」を親族と話し合う必要があるでしょう。
安置期間や人数によっては費用がかさむ
一般的なお墓に比べて安いと言われることが多いですが、条件によっては一般墓とあまり金額差がない場合があります。安置期間や人数によっては、一般的なお墓を利用した場合より費用がかさんでしまうケースもあります。
永代供養の利用を検討している場合は、しっかりと条件を確認しておきましょう。なお、個別安置期間を長くすればするほど、年間管理費がかかるので注意が必要です。また、永代供養の中でも永代供養付き一般墓は墓石の費用がかかるため、費用が高くなりやすいでしょう。
お墓を継承できなくなる
お墓を継承できなくなることもデメリット。一般墓の場合は家族で継承していきますが、永代供養の場合は異なります。永代供養の場合は墓地や霊園の管理者が供養をしてくれるため、家族の遺骨も継承する形で埋葬していきたいと考えている方には向かないでしょう。
親族の理解を得る必要がある
選ぶ場合は、事前に親族の理解を得る必要があります。お花を生けたり線香を上げたりする一般的なお墓参りができない場合があるため、親族の中には抵抗を感じる方もいるでしょう。トラブルを防ぐためにも、しっかりと話し合っておきましょう。
「本当に管理してもらえるのか」「お参りに訪れやすいのか」と不安を抱えている親族がいる場合は、一度現地を訪れて一緒に見学するのもおすすめです。
永代供養と永代使用の違い
永代供養は、家族や子孫に代わって、墓地・霊園の管理者が永代に渡って供養をしてくれるサービスです。費用は契約時に一括で支払うケースが多いため、継続的にかかることは好きないでしょう。
一方、永代使用(権)は、「契約した墓地を永代に渡って使用できる」という権利のことを指します。「永代供養」と「永代使用(権)」は全く違うものなので、混同しないように注意しましょう。
永代供養の費用相場
ここからは、必要な費用の相場を解説します。費用相場はお墓の種類によって異なるので、ぜひ選ぶときの参考にしてください。また、以下では費用が安価な理由についても解説します。供養方法に迷っている方の参考にもなる情報ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
永代供養の費用が安価な理由
費用が安価な理由には、お墓の建て方の違いが大きく関係しています。一般的なお墓を建てる場合は、一つのお墓に対して墓地と墓石を用意しなければなりません。墓石の大きさやデザインによって異なりますが、100万円を超えるケースがほとんどです。
一方、永代供養の場合は墓石や墓地を用意する必要がありません。新しく墓石を用意したり専用の墓地を用意したりせずとも納められるため、費用を大幅に抑えられます。お墓の掃除も管理者が行ってくれるため、親族が掃除のために訪れる費用もかかりません。年間管理費はかかりますが、一般的なお墓に比べると安い場合が多いですし、初期費用も大幅に抑えられます。そのため、費用を抑えたい方は永代供養も検討するとよいでしょう。
永代供養ごとの費用相場
費用を比較的安価に抑えられると解説しましたが、地域やお墓の形式ごとに費用相場は異なります。お墓の形式によって埋葬方法も異なるので、希望に沿ったお墓を選ぶためにも事前に確認しておきましょう。永代供養墓・納骨堂・樹木葬のそれぞれの費用相場を解説するため、どの形式を選ぼうか迷っている方はぜひ参考にしてください。
永代供養墓の場合
他の人の遺骨と分けられることなく、一緒の場所に埋葬される「永代供養墓」。永代供養墓の費用相場は、一人あたり3万円~50万円です。例えば、永代供養のための費用として15万円、納骨料として4万円、刻字料として約3万円のような内訳になります。
最近は、夫婦のうちどちらかが亡くなった時点では個人墓を利用し、どちらも亡くなった場合に永代供養墓に移る、というプランも多く展開されています。しかし、一度埋葬すると取り出せなくなってしまうので、その点には注意が必要です。
納骨堂の場合
室内の安置施設に遺骨を納める「納骨堂」。納骨堂の費用相場は、50万円~100万円です。なお、自動搬送型の場合は約80万円、ロッカー型の場合は50万円、仏壇型の場合は100万円が相場とされています。
なお、参拝のしやすさやセキュリティ面を重視したい方には「自動搬送型」が向いています。参拝ブースが設けられているため、他の利用者の目を気にすることなく安心して参拝できます。
また、専用のカードを使ってアクセスするまで、遺骨はバックヤードで管理されています。専用のカードがなければ他人が勝手に呼び出すことはできないため、セキュリティも万全といえるでしょう。
樹木葬の場合
樹木や草花を墓標とするお墓に遺骨を納める「樹木葬」。樹木葬の費用相場は、10万円~80万円です。最近は、芝生やお花で囲われたガーデンタイプのものも増えており、自然で明るい雰囲気を好む方から多く選ばれています。
しかし、埋葬できる遺骨の形が指定されていたり、埋葬場所を自由に選べなかったりする場合があります。ベストな選択をするためにも、事前にしっかりと確認しておきましょう。
永代供養の費用の支払い方法
永代供養の費用の支払いは、手渡しや銀行振込などの方法が用いられています。しかし、霊園や寺院ごとに異なる場合があるので、契約時にしっかりと聞いておきましょう。なお、一括払いだけでなく分割払いに対応している場合もあります。
永代供養時に僧侶へのお布施は必要
永代供養でも、僧侶へのお布施が必要になる場合があります。定期的な掃除やお墓参りをしないとしても、納骨法要や年忌法要は行うのが一般的。納骨法要や年忌法要ではお経をあげてもらうことになるので、僧侶へのお布施を用意しましょう。
永代供養を選ぶときにチェックすべきポイント
ここからは、選ぶときにチェックしておきたいポイントについて解説します。埋葬する人数によって費用が異なるため、事前に埋葬する人数を考慮しておく必要があります。また、寺院や霊園にある永代供養墓を利用する場合は、利用可能な宗派や供養の頻度なども確認しましょう。希望に合ったお墓を選ぶためにも、ぜひ参考にしてください。
埋葬する人数を確認する
検討している場合は、埋葬する人数を確認しましょう。永代供養の場合、1人あたりの金額が提示されていることが多いです。そのため、夫婦や子どもと複数人で利用する際は人数分の金額を確認しておきましょう。納骨スペースによっては納骨可能な人数が限られる場合もあるので、納骨可能な人数の確認も必要です。
維持費の有無を確認する
検討している場合は、維持費の有無も確認しましょう。維持費がかからないところが多いですが、一般的なお墓と同じように墓石を建てて遺骨を納めるお墓の場合はかかる場合があります。生前に予約すると、生前の間のみかかるケースもあるので、必ず確認しておきましょう。
利用可能な宗派や供養の頻度を確認する
検討している場合は、利用可能な宗派や供養の頻度の確認も必要です。毎日読経をしてくれる寺院もあれば、お盆やお彼岸だけ合同供養という形をとっている寺院もあります。供養の頻度は寺院ごとに異なるので、希望に沿った供養方法を選ぶためにも事前に確認しておきましょう。
参拝のしやすさを確認する
検討している場合は、参拝のしやすさもチェックしましょう。寺院や霊園が管理してくれているとはいっても、お参りに訪れる機会はあるはずです。お参りの際の負担を減らすためにも、駅からのアクセスや現地の雰囲気などを事前に確認しておきましょう。
まとめ
今回は、永代供養にかかる費用の相場やメリット・デメリットなどを解説しました。
なお、ゆめみどうは永代供養の納骨堂であり、承継者がいなくなった場合は院内の共同墓に遺骨を移動し永代にわたって供養いたします。
ゆめみどうの場合は、毎朝住職がお経を唱えていますし、お香やお花を常設しているため、手厚い供養を受けたい方から多く選ばれています。また、麻布十番駅から徒歩4分、六本木駅から徒歩10分の場所にあり、駅からのアクセスが良いため、参拝もしやすいです。
見学予約やお墓の引っ越しに関する相談も受け付けているので、ぜひ気軽に相談してください。