お墓のお引越し・改葬の具体的な流れ、費用を解説。トラブル対策も – ゆめみどう

お墓のお引越し・改葬の具体的な流れ、費用を解説。トラブル対策も

お墓のお引越し・改葬の具体的な流れ、費用を解説。トラブル対策も

「お墓が遠方でお墓参りが大変」

「自分が引っ越すのでお墓も引っ越しさせたい」

お墓の移動を考えているけれど、どのように引っ越しを勧めたらいいかわからない人も多いですよね。しかし、事前に全体的な流れや必要な手続きを把握しておけば、お墓のお引越しはそれほど難しいものではありません。

今回は、お墓のお引越しをする際の具体的な流れを解説します。お墓の引っ越しにかかる費用や墓じまいで気をつけるべきことも解説するので、ぜひ参考にしてください。

お墓の引っ越し時の具体的な流れ

お墓を引っ越す際の具体的な流れを解説します。お墓を引っ越す場合は、お墓の引っ越し先を決めたり必要な手続きを済ませたりと、さまざまな作業が必要です。お墓の引っ越しをスムーズに進めるためにも、あらかじめ具体的な流れを把握しておきましょう。

お墓の引っ越し先を決める

お墓を引っ越す場合は、まず新しくお墓を建てる場所を決める必要があります。交通の便や家からの通いやすさなどを確認し、新しくお墓を建てるのに最適な場所を選びましょう。引っ越してから「思っていた場所と違う」とならないためにも、実際に現地を訪れて確認してから決めるといいです。

引っ越しに必要な手続きを済ませる

お墓の引っ越し先が決まったら、引っ越しに必要な手続きを行いましょう。

手続きの流れは以下の通りです。

1.移転先の墓地・霊園に管理料と永代使用料を支払う

2.移転先の墓地・霊園から「受入証明書」が発行されるので受け取る

3.完成の予定日が決定したら、工事についての契約を行う

4.既存のお墓がある地域の役所で「改葬許可申請書」を発行してもらう

5.既存のお墓がある墓地・霊園の管理者に「埋葬許可書」を発行してもらう

6.既存のお墓がある墓地・霊園の管理者に「改葬許可申請書」を提出し、署名と捺印をもらう

7.移転先の墓地・霊園がある地域の役所に、「受入証明書」「埋葬許可書」「改葬許可申請書」を提出する

8.受理されると「改葬許可証」が発行されるので受け取る

なお、改葬許可申請書は、埋葬されている方1人につき1枚が必要です。例えば、埋葬されているのが3人の場合は、3枚の改葬許可申請書を取得する必要があります。勘違いしやすいポイントであるため、しっかりと確認しておきましょう。

遺骨の取り出し・安置

改葬許可証を交付してもらったら、次は遺骨の取り出しと安置を行います。現在遺骨が埋葬してあるお墓に改葬許可証を提示し、遺骨を取り出しましょう。

遺骨を取り出す手順は以下の通りです。

1.既存のお墓がある墓地・霊園の管理者に相談し、遺骨の取り出し日時を決める

2.僧侶に閉眼供養の法要の手配をする

3.石材店に依頼をする

4.閉眼供養を行い、お墓の中から遺骨を取り出す

5.自宅や納骨堂に安置する

お墓から遺骨を取り出す場合は、「魂抜き」の儀式を行う必要があります。魂抜きとは、お墓に宿る故人の魂を抜いて別の場所に移動させるための儀式です。菩提寺の住職に依頼し、墓前での読経を行ってもらいましょう。

魂抜きが終わったら遺骨を取り出します。お墓の納骨室には、「地上型」と「地下型」の2つのタイプがあります。地上型の場合は、観音開きという扉を開くと納骨室になっています。重い蓋などもないので、誰でも安心して開けることができるでしょう。

一方、地下型の場合は、花立香焚を移動させて出てきた蓋を開けて遺骨を取り出します。なお、蓋の重さが50kgとかなり重いため、複数人で開けることをおすすめします。不安な場合は、石材店に依頼して開けてもらうのも一つの方法です。

墓地や霊園によっては、石材店が指定されている場合もあるため、事前に確認しておくとよいです。取り出した遺骨は、納骨堂や自宅に安置しましょう。

新しいお墓に納骨する

新しいお墓の前で、僧侶に開眼供養とお性根入れを行ってもらいましょう。儀式が済んだら、納骨堂や自宅に安置していた遺骨を納骨します。これで、お墓の引っ越しは完了です。

なお、遺骨を取り出した後は、管理者の指示に従って墓石の撤去工事や解体を行います。撤去工事や解体を行ったら、更地に戻して霊園や寺院に土地を返却しましょう。

お墓の引っ越しにかかる費用とは?

引っ越し先のお墓の区画や環境ごとに異なりますが、引っ越しにかかる費用は、主に「撤去費用」「開眼供養にかかる費用」「必要書類の発行にかかる費用」の3つです。寺院にあるお墓を引っ越す場合は、離檀料や戒名料なども必要です。

お墓の引っ越しにはあらゆる費用がかかります。いざというときになってから困らないためにも、事前に確認しておきましょう。

必要書類にかかる発行手数料

お墓を引っ越す場合は、埋葬許可書と改葬許可申請書が必要であり、それらの書類の発行には費用がかかります。埋葬許可書は1通あたり300円~1500円、改葬許可申請書は1通あたり1000円が相場です。

改葬許可申請書は、1人分の遺骨につき1通が必要です。複数の遺骨を移動させる場合は遺骨の数分だけ発行してもらいましょう。

墓石の解体や撤去費用

お墓を引っ越す場合は、元あったお墓を撤去して更地にし、霊園や寺院に返還するための費用がかかります。墓石の撤去は、石材店に依頼して行うのが一般的であり、1㎡あたり10万円~20万円が相場です。

お墓があった場所を更地に戻すための工事費用の相場は、1㎡あたり5万円~20万円です。なお、場所が狭いと重機が入らず、解体作業に時間がかかるため、追加料金を請求されるケースがあります。後から困らないためにも、事前に確認しておくとよいです。

外柵や装飾がある場合はそれらを撤去する費用、移転先でそのまま墓石を使用する場合は、移動のための費用が必要です。しかし、墓石の移動を許可していない霊園もあります。勝手に移動させるとトラブルに発展する恐れがあるため、事前に相談しておきましょう。

開眼供養や魂抜きの費用

お墓を引っ越す場合は、遺骨を取り出す際に魂抜き、納骨する際に開眼供養を行います。魂抜きや開眼供養には僧侶へのお布施が必要であり、どちらも相場は1万円~5万円です。もし僧侶を遠方から呼ぶ場合は、お布施のほかにお車料として5000円程度を包むのが一般的です。

儀式後に会食があり、僧侶が参加しなかった場合はお膳料として5000円~1万円を包むとよいでしょう。しかし、包む金額は地域によって差があるうえに、僧侶に尋ねても「お気持ちで」と言われる場合があります。今回示した金額はあくまでも相場なので、状況や関係性に応じて適切な金額を包みましょう。

なお、寺院からお墓を引っ越す場合は、離檀料を請求される場合があります。お墓が寺院にある場合は、その寺院の檀家になっており、檀家料を納めている場合が多いです。もし檀家になっている場合は離檀料を請求されるケースがあるので、事前に確認しておきましょう。金額に悩んだときは、周りの檀家や親族に相談するのもひとつの手です。

新しいお墓を建立する費用

新しくお墓を建てる場合は、墓石にかかる費用・外柵や納骨棺の費用・施工費などがかかります。墓石の大きさや種類によって費用は異なりますが、墓石にかかる費用は100万円~200万円が相場です。一般的な墓石を使う場合は、120万円~150万円が目安となります。

お墓を建てる際は、主に基礎工事と新しい墓石の据え付け工事を行う必要があります。施工費の目安は10万円~30万円ですが、土台をつくる材料や耐震加工の有無によっては費用が異なるので確認が必要です。依頼する石材店によっても費用は異なるので、あらかじめ見積もりを出してもらい、親族でしっかりと検討しておきましょう。

引っ越し先のお墓の永代使用料

お墓を引っ越す場合は、引っ越し先の寺院や墓地に対して永代使用料を支払う必要があります。永代使用料の全国平均は約68万円です。立地条件や区画の広さによって費用は大きく異なるため、事前に確認しておきましょう。

なお、お墓の移転先が寺院の場合は、檀家になるための入檀料を請求される可能性があります。入檀料の相場は10万円~30万円です。地域や寺院の格式によって異なる場合もあるので、金額が分からない場合は住職に相談してから判断するとよいでしょう。

墓じまいであるよくトラブルや気をつける事

墓じまいでよくあるトラブルや気をつけるべきことについて解説します。お墓を引っ越しさせる際は、親族間でしっかりと話し合っておく必要があるでしょう。よくあるトラブルの対処方法も解説するので、お墓の引っ越しを検討している人はぜひ参考にしてください。

親族間でしっかりと相談する

お墓を引っ越す場合は、親族間でしっかりと話し合って合意を得ることが大切です。お墓は受け継いでいくものと考えられているため、親族の合意が得られないまま引っ越すとトラブルになる場合があります。勝手にお墓を移転させると、「お墓参りができない」と親族から苦言を呈される可能性も高いです。

お墓参りをする権利は誰もが持っているものなので、権利のはく奪にならないためにも親族の同意を得ましょう。跡継ぎがおらず、元気なうちに墓じまいをして遺骨を永代供養にしたいと考える場合も同様です。勝手に決断すると親族を振り回すことになるので、必ず相談しておきましょう。

引っ越しのタイミングに注意する

お墓を引っ越す場合は、引っ越しのタイミングに注意が必要です。お墓を引っ越すタイミングは自由ですが、外で納骨作業を行うと考えると、天候が良い春や秋を選ぶとよいでしょう。

また、納骨式に故人と関わりがあった人たちを呼びたい場合は、参列しやすい日程を決める必要があります。施術だけでなく参列者の負担を減らすためにも、引っ越しのタイミングは慎重に決めましょう。

墓地のルールや周囲環境を事前に確認する

お墓を引っ越す場合は、墓地のルールや周囲の環境を事前に確認することが大切です。寺院や霊園によっては、古い墓石を持ち込めない場合があります。勝手に持ち込むとトラブルに発展する可能性があるので、必ず墓地のルールを確認してください。

また、周囲の環境を確認しておかないと、「思っていた場所と違う」と後悔する可能性もあります。希望に沿った引っ越しをするためにも、事前にしっかりと確認しておきましょう。

ゆめみどうではお墓の見学予約を受け付けています。お墓の環境や供養方法を見学できるので、しっかりと自分の目で確かめてから引っ越しができます。お墓の引っ越しに関する相談も受け付けているので、ぜひ気軽に相談してください。

まとめ

今回は、お墓のお引越しをする際の具体的な流れを解説しました。いくつか必要な手続きがあるので、スムーズに進めるためにもぜひ参考にしてください。また、お墓を引っ越すときは周囲や墓地のルールをよく確認する必要があります。お墓の引っ越しを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

なお、ゆめみどうは、お墓の引っ越しに関する相談を承っています。麻布十番駅から徒歩4分、六本木駅から徒歩10分のところにあり、アクセスしやすい納骨堂として注目を集めている「ゆめみどう」。宗派を問わず利用できるので、無宗教の方でも安心して利用できるでしょう。

お墓の引っ越しに関する相談、見学予約や資料請求を受け付けているので、お墓の引っ越しを検討している方はぜひ一度相談してみるのがおすすめです。

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